日本と違うオーストラリアのインフルエンザ事情(検査せず治療薬使わず)

オーストラリア生活

南半球オーストラリアでは、冬に当たる6〜9月頃にインフルエンザが流行ります。

今年(2019年)は大流行で、我が家では大学生の息子もやられました。

オーストラリアでは(例外を除き)一般的にインフルエンザの診断時に検査はしません

高熱で朦朧(もうろう)としている息子に付き添って病院に行った際、主治医に「なぜ検査をしないのか」の説明を受けました。

その説明に妙に納得したのでまとめてみたいと思います。

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インフルエンザの判断は?

日頃から家族でお世話になっているGP(一般開業医)に行ってきました。

息子が、充血した目と真っ赤な顔で自分の症状、

  • 突然の39度の発熱
  • ひどい全身痛と頭痛
  • とてつもないだるさ  を訴えました。

主治医はそれを聞きながら、息子の喉を見て、熱を測らせ、胸に聴診器をあてた後、

「典型的なインフルエンザの症状だね。ほぼまちがいない。今ものすごく流行ってるからどっかでもらってきたんだね〜。」

と、なぜだか嬉しそうに、笑顔できっぱり診断しました。

 

オーストラリアの病院ではインフルエンザかどうかの検査は基本的にやりません。

インフルエンザかどうかの診断は医師の判断です。

抗インフルエンザ薬は使いません

日本では、インフルエンザと診断されると、すぐに抗インフルエンザ薬が出されますよね。

でもオーストラリアではインフルエンザの薬は普通は使いません

息子の受診時もこう言われました。

熱で辛かったらパナドール飲んでね。後は水分をよくとって休んでいれば治るから。

 

パナドールとは、オーストラリアのどの家庭でも常備している解熱鎮痛薬のこと。

手頃な値段でスーパーでも買えて、子供から大人まで、しょっちゅうお世話になる薬です。

成分はアセトアミノフェンなのでインフルエンザによる発熱でも副作用なく使用できます。

基本的にオーストラリアの病院は、あまり薬に頼らずに、身体の自然の力で治した方が良いという考えがあります。

たとえインフルエンザでも同じです。

抗インフルエンザ薬を使ったとしても、
もしかしたら熱が半日から一日だけ早く下がるかも?
という程度なので、休んで自然に治しなさいということらしいです。

実際に息子も、パナドールを飲んで寝ていたら三日で熱が下がって良くなりました。

なぜインフルエンザの検査をしないのか?

主治医によると検査をしない理由は、

・検査結果は100%信頼できるわけではない

・インフルエンザだろうが風邪だろうが、対処は同じ(パナドール&休養)

なので、ただでさえ高熱で辛い時に、鼻に綿棒突っ込んで痛い思いをして検査する必要ないし、医療費の無駄。

ということです。

要は、インフルエンザだからといって特別な薬が必要なわけではなく、家で休んでいれば自然に治る。

だから確実ではない検査なんて必要ないというわけなんです。

そう聞いて考えてみたら納得です。

ちなみに、オーストラリアの人たちは、具合が悪いのに無理して学校や仕事に行くという事はしません。

具合が悪ければ、迷いなく病欠します

余談ですが、息子は主治医に「ゆっくり二週間くらい大学休んだ方がいいよ〜」と言われて、「二週間??は無理です。。。」と苦笑いでした。

例外で、検査も抗インフルエンザ薬も使う場合あり

大事な点を追加しますが、絶対に検査はしない、インフルエンザの薬も出さないわけではなく、例外もあります

  • 既往症がありインフルエンザにかかると重症化しやすい人
  • 高齢者
  • 妊婦さん

などは、例外として検査をして薬も出る場合があります

こういう人たちはそもそも予防接種をしていることも多いです。

ただ、オーストラリア全体としては予防接種を受ける人は少ないです。

私自身も周囲でも受けている人はいません。

追記)
2020年、インフルエンザの予防接種事情が変わっています。新型コロナウイルスとインフルエンザを併発すると重症化しやすいので、なるべくインフルエンザの予防接種を受けるようにとの勧告が政府から出ました。

まとめ:日本が当たり前だと思っていたら違った

実は私、インフルエンザ事情に関して、「予防接種受ける人も少ないし、検査も薬も出ないなんてオーストラリアは遅れているな」と思っていたんです。

が、たまたま主治医の”風邪もインフルエンザも同じ対処”という話が聞けて妙に納得しました。

日本の、[高熱ですぐにインフルエンザ検査、陽性ならすぐに抗インフルエンザ薬]という流れが当たり前だと解釈していましたが、その思い込みも変わりました。

ちなみに、ちょっと調べてみたら、世界のインフルエンザ事情はオーストラリアと同じらしいです。

インフルエンザの世界標準

というわけで、もしオーストラリアで、疑いがあるのにインフルエンザの検査をしてもらえなくても驚かないで下さいね。